産土神社の探し方

神社

産土神とは

産土(うぶすな)神とは、Wikipediaによれば、

産土神は、神道において、その者が生まれた土地の守護神を指す[1]。その者を生まれる前から死んだ後まで守護する神とされており、他所に移住しても一生を通じ守護してくれると信じられている[1]。産土神への信仰を産土信仰という。

Wikipedia: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%A3%E5%9C%9F%E7%A5%9E

といい、

また、Web版新纂 浄土宗大辞典によれば、

産土(うぶすな)とはそれぞれの人々の出生地の意であり、すなわち産土神は生まれた土地の鎮守あるいはそこに祀られる神々を意味する。産土という語は必然的に子どもの出生を連想させる。たとえば産土神の社やしろの砂を出産時の御守りにする例が見られることや、近世には同じ産土神を信仰する者たちを産子(うぶこ)と呼んだことなどから、元々この神は子どもの誕生と深く関わるものと信じられてきた。また近世には、産土神はその土地の住人たちの祖霊とともに、郷土の地とそこに住む人々を守護する存在であると信じられるようになり、その結果、産土神と氏神の区別が曖昧になっていった。氏神は産土神とは異なり、元は古代以降の血縁集団である氏族の守護神を意味したが、中世以降に村落社会の形成が進む中で、土地の鎮守である産土神と氏神が徐々に混同されるようになってゆく。明治になって氏子制度が整備されてくると、やがて産土神は氏神とほぼ同一視されるに至り、故郷の鎮守神として、氏子たちの日々の信仰の対象となるのである。

Web版新纂 浄土宗大辞典 http://jodoshuzensho.jp/daijiten/index.php/%E7%94%A3%E5%9C%9F%E7%A5%9E

という。

現在では、産土神と氏神は同一視されるほど混同されているようにも思うが、本来の意味に立ち返れば、両社は別物と解すべきものと思われます。

この記事において、産土神をどのように扱おうかと考えてみました。

産土神の定義

当記事において産土神とは、

自分の命が母親の胎内に宿った際に、母親が住んでいた土地を管轄する神社にお祭りされている神様のことをいう。

上記のように扱うことにしようと思います。

このように考えると

産土神=氏神である場合がほとんどという時代もあったと思いますが、現代においては、子を宿した場所と生まれた場所が異なる場合もあり、このため、産土神と氏神が異なる人もいます。筆者もその一人です。

このように産土神と氏神を分ける意味は、Wikipediaの記載のとおり、産土神が、「その者を生まれる前から死んだ後まで守護する神とされて」いることに起因します。

以下では、自分の産土神は何かを知るために、自分の命が母親の胎内に宿った際に、母親が住んでいた土地を管轄する神社(産土神社)はどこかを探す方法について記します。

自分の命が母親の胎内に宿った際に、母親が住んでいた土地の探し方

(1)母親に直接聞いてみる

一番簡単なのは、お母さまに直接聞いてみることだと思います。
「ねえ!お母さん、私を妊娠したときに住んでいた住所を教えて」と。

※お父さんでも、もちろん、構いません。また、、伯父さん、伯母さんとかでもいいかと思います。

(2)戸籍の附票をたどる

母親が妊娠したと思われる期間を自分の誕生日から推定し、その期間に母親が住んでいた住所を戸籍の附票、若しくは、改正原戸籍の附票から推定するという方法です。

戸籍の附票や改正原戸籍の附票は、戸籍、改正原戸籍に付随して記録される住所の履歴で、住民票と異なり、異なる市区町村間の住所の履歴も記録されています。

これを取り寄せて母親が妊娠していた期間の住所を推定します。

それぞれの戸籍の附票には、その戸籍が稼働していた時期に戸籍に搭載された人々の住所が定住日という日付順に順次記載されています。

(例)
住所1、定住日1
住所2、定住日2
と記載があれば、定住日1~定住日2の前日までが住所1に定住していたということになります。

費用は掛かりますが、第三者に依頼するよりもリーズナブルな金額でたとりつくことができそうです。

※戸籍の附票、改正原戸籍の附票等が除票となっている場合は除票も含めます。

この2つの方法で推定した、自分の命が母親の胎内に宿った際に、母親が住んでいた住所で産土神社を特定していきます。

例えば、東京都新宿区四谷一丁目〇番■号と判明した場合で考えていきます。

産土神社の探し方

自分の命が母親の胎内に宿った際に、母親が住んでいた住所が以下の住所の場合

東京都新宿区四谷一丁目〇番■号

この住所を氏子地域とする神社を探すことになります。(産土神と氏神はだんだん同一視されているということに起因)

(1)Google検索で探す

「東京都新宿区四谷一丁目 氏子地域」という検索ワードでGoogle検索をかけます。

以下のような検索結果が表示されました。

Wikipediaの項目に須賀神社(新宿区)という記事がありました。このサイトを参照してみます。

下にずらしてみてゆくと「氏子地域」という項目があり、新宿区四谷一丁目~四丁目との記載があります。

また、須賀神社のHPを参照してみると、
須賀神社についてというページがあり、そこには、氏子地域の記載があります。

古い時代の氏子とは、血縁関係にある一族のことを指していましたが、現在ではその氏神さまの地域に居住している人々や、お祭りなどの儀礼に参加する人たち全体を氏子と呼んでいます。
s 当神社は、須賀町・四谷一丁目・四谷二丁目・四谷三丁目・四谷四丁目・三栄町・本塩町・坂町・片町・愛住町・荒木町・舟町・若葉一丁目・若葉二丁目・若葉三丁目・左門町・南元町・信濃町、四谷十八ヵ町の総鎮守です。

須賀神社HP https://sugajinjya.or.jp/about/

以上により、東京都新宿区四谷一丁目〇番■号の産土神社は、東京四谷総鎮守ー須賀神社であることが判明しました。

(2)神社庁に問い合わせる

(1)のようにネット検索で情報が集まってくればいいのですが、出てこない場合もあります。
そんな時は、先の住所地を管轄する神社庁に電話して問い合わせる方法があります。

「東京都新宿区四谷一丁目〇番■号」

の場合は、東京都神社庁に電話し「東京都新宿区四谷一丁目〇番■号を氏子地域とする神社はどこですか」と問い合わせて見ると教えてくれると思います。

産土神と産土神社

自分の命が母親の胎内に宿った際に、母親が住んでいた土地の住所から産土神社がわかります。

東京都新宿区四谷一丁目〇番■号

上の住所の場合、産土神社は、東京四谷にある須賀神社となります。

須賀神社の御祭神をHPに見に行くと

主祭神

須佐之男命

宇迦能御魂神

主祭神の左右に、櫛稲姫を始め八柱の御子を祀っています

天忍穂耳命・天穂日命・天津彦根命・熊野樟日命・活津彦根命
多紀理姫命・市杵島姫命・多岐都姫命

合殿には、

日本武命
大鳥連祖神

末社には、

大国主命

がお祭りされています。

(参照HP)

須賀神社について | 東京四谷総鎮守│須賀神社
須賀神社は江戸初期より四谷の地に鎮座する、四谷十八ヵ町の鎮守様です。毎年六月に行われる御祭礼は、古くは四谷の「天王祭り」といわれ、江戸の五大祭りの一つとして有名でありました。

以上より、産土神は、須佐之男命、宇迦能御魂神の二柱となります。

また、本社の場合は、左右に櫛稲姫を始め天忍穂耳命・天穂日命・天津彦根命・熊野樟日命・活津彦根命・多紀理姫命・市杵島姫命・多岐都姫命の九柱の神も産土神としてもよいと考えます。

このようにたくさんの産土神に見守られている幸せな魂といえると思います。

まとめ

産土神社を知る方法について記してきました。

産土神社から産土神が分かりました。

当初は、産土神は1柱だとばかり思っていましたが、神社によっては複数柱いらっしゃる場合もあることがわかりました。

産土神とのご縁が結ばれました。

産土神社にお参りが、距離的な理由で叶わなくとも、今住んでいる場所の近くに産土神と同じ神様をお祭りしている神社があると思います。その神社にお参りしてみるのも良いと思います。

あなたのその後の人生に何らかの変化があるかもしれません。

この記事がお役に立てば幸いです。

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潮音 舞
この記事を書いた人

潮音 舞(しおね まい)

Nijino.net ライター
神社・仏閣をはじめパワースポット巡りの体験や現実創造に関することを書いています。

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